2017/03/15 【経済・統計】 「オペル」中国再上陸か、PSA傘下入りで戦略転換

 フランスの自動車大手PSAプジョー・シトロエンが米ゼネラルモーターズ(GM)傘下の独オペルを買収することで合意したことに伴い、「オペル」ブランド車の“中国再上陸”観測が浮上している。競争回避を謳ったGMとの協定が阻害となって、オペルはこれまで中国に工場を設けることができなかった。しかし新たにPSAの子会社になることで、GMによる同制限が解除されることになる。21世紀経済報道が14日付で伝えた。
 事情筋によると、GMからの離脱によってオペルはGMによる“束縛”から解き放たれ、中国に再進出する契機が得られる。欧州販売が芳しくないPSAは今後、グローバル戦略をさらに加速させる見込み。オペルを中国再投入する可能性は十分に考えられるという。
 PSAは現在、東風汽車と長安汽車との各合弁会社(神龍汽車、長安標致雪鉄龍汽車)を中国に擁する。オペルの中国事業はそのうちの1社によって展開される可能性が高い。
 PSAとオペルには「中国市場の開拓」という共通命題が存在する。PSAは昨年、プジョー、シトロエン、DSの3ブランドが伸び悩むなか、中国・東南アジア販売が前年比で16%落ち込んだ。
 一方、1993年に中国進出したオペルは、14年3月になって同市場を撤退している。中国合弁展開する「ビュイック」などとの競合を避ける親会社GMによる戦略がその背景にあった。当時オペルは輸入車、ビュイックは中国現地生産車が投入されていたものの、技術プラットフォームの類似性を考慮。GMはオペルの中国撤退を選択した経緯がある。

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