2017/04/21 【経済・統計】 中国:「古樹茶」相場急騰、「見学ツアー」で地元観光活性化

 プーアル茶の産地、雲南省で希少価値の高い「古樹茶」の価格が急騰している。プーアル茶全体相場はここ2、3年下落を続けているものの、古樹茶は右肩上がりの上昇が持続。今年に入って平均3割ほど値上がりした。加工処理前の生葉は1キログラム当たり最高2万元人民元(約32万円)の高額で取引されている。21世紀経済報道が20日付で伝えた。
 古樹茶は、樹齢を重ねた茶樹の葉を摘み取ってつくられたプーアル茶。植林された茶樹からつくられる一般的なプーアル茶とは異なり、天然樹の葉が使われていることが多い。その希少価値が注目されて近年は人気が集まり、価格は年を追って上昇してきた。
 そしてこの古樹茶人気は、現地の観光市場をも活性化させている。茶摘みの時期は、古樹茶の新茶を楽しもうと多くの観光客が生産地に押し寄せている状況だ。地元の茶葉販売業者は、ここ数年で得た利益をすべて「茶摘み体験・試飲ツアー」の企画事業に投じるつもりだと話している。
 一方、足元の古樹茶高騰に関しては、「プーアル茶バブルの再燃」を懸念する声もある。しかし業界関係者はこれを否定。「古樹茶」価格は年々上がっているものの、なお値上がり幅はなお正常レベルだ――と解説した。また、「古樹茶」はもともと流通量が少なく市場自体が小さいため、価格上昇余地には限りがあるとも補足している。
 プーアル茶は年代物になればなるほど価値が高まるため、投資対象としてみられることが多い。2006〜07年にかけては、典型的な“投資バブル”が出現した。しかし08年にバブルが破裂し、急落に見舞われた経緯がある。
 中国茶は大きく6種に分類される。発酵度の浅いものから緑茶(無発酵茶)、白茶(弱発酵茶:発酵度10〜20%)、黄茶(弱後発酵茶:発酵度20〜30%)、青茶(半発酵茶:発酵度15〜70%)、紅茶(完全発酵茶:発酵度80〜100%)、黒茶(後発酵茶:発酵度100%)に分かれる。黒茶はダイエット茶としても人気。黒茶の代表格といわれるプーアル茶は、古いものほど価格が高い。

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