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  ニュース     2019/09/19 19:36

タイ産鶏肉の対中輸出8倍に、豚コレラ流行で代替需要 無料記事

 中国で家畜伝染病「アフリカ豚コレラ(ASF)」が流行するなか、タイから中国への鶏肉輸出が急増している。代替需要が伸びているためだ。タイ・ブロイラー加工輸出業者協会によると、2019年1〜7月は前年同期の8.1倍に当たる3万3500トンに拡大。価格も大きく上昇しているという。18日付で各紙が報じた。
 中国当局から輸出を認められたタイの鶏肉工場は現時点で7カ所。食品最大手チャロン・ポカパン・フーズ(CPF)や、養鶏・鶏肉大手サハファーム、同GFPTなどの工場が含まれている。中国で鶏肉需要が高まっていることから、今後さらに多くの工場が輸出を認められる見通し。中国の輸入管理当局はタイに担当者を派遣し、複数の工場で検査に着手した。現在は結果を待っている状況にある。
 タイ産鶏肉の1〜7月輸出は、全体で前年同期比9.8%増の54万トンで推移。中国は日本、欧州連合(EU)に次ぐ3番目の輸出先だった。タイ・ブロイラー加工輸出業者協会は年間の海外輸出量について、90万トンに上ると見込んでいる。
 中国への鶏肉輸出は、タイ国内で鳥インフルエンザの感染が2004年に確認されて以降、昨年まで認められていなかった。


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