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  ニュース     2020/02/19 18:59

長城汽車のタイ現地生産、年10万台で22年開始 無料記事

 中国自動車メーカーの長城汽車(2333/HK)がタイ東部ラヨン県の自動車工場を買収することについて、スリヤ工業相は18日、同社が2022年3月までに生産を開始し、当初は年10万台を生産する計画であることを明らかにした。電気自動車(EV)を含むスポーツ多目的車(SUV)とピックアップトラックを生産する計画。半数を東南アジアや欧州、オセアニアに輸出する。19日付マティチョンなどが伝えた。
 同社は17日、米ゼネラル・モーターズ(GM)のラヨン工場を買収すると発表した。工業省はそれ以前に、長城汽車とタイ投資について複数回にわたり話し合いの場を持ったという。GMの年産量は現状で5万台にとどまることから、同相は長城汽車の進出が国内部品業者や労働者の利益になると期待している。
 現地工場の売却に伴い、GMは低迷が続くタイ国内のシボレー車販売からも年内に撤退。全従業員1500人を解雇する。タイでのシボレー販売はピークの12年に7万5461台、市場シェア5.3%を記録したものの、19年は1万5161台、シェア1.5%に縮小していた。
 ラヨン工場は00年に操業を開始。ピックアップトラックとSUV、エンジンを生産し、年産能力は自動車が18万台、エンジンが12万基に上る。
 長城汽車はピックアップトラックとSUVの中国大手。13年にラヨンで工場を建設する計画を発表したが、タイの政情不安を理由として翌年に撤回していた。


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