中国の新興電気自動車（EV）メーカー、蔚来汽車（NIO/NYSE）は2日、第2四半期（4〜6月）の納入実績を発表し、前年同期比190.8％増の1万331台に膨らんだことを明らかにした。前期比では169.2％増。SUV「ES6」、「ES8」の出荷台数は、6月末までの累計で4万6082台に上った（うち2020年1〜6月は1万4169台）。
　6月単月では、出荷台数が前年同月比179.1％増の3740台に拡大した。車種別では、「ES6s」が2476台、「ES8s」が1264台に上る。創業者の李斌CEO（最高経営責任者）は「過去最高の月次納入記録を達成した」とコメントした。スティーブン・フォンCFO（最高財務責任者）も「第2四半期の納入実績は従来見通し（9500〜1万台）の上限を上回った。粗利益と運用効率に関する目標を達成できると確信している」と述べ、業績に自信を示している。
　同社の月次納入台数は4カ月連続で増加中。新型コロナウイルスの感染拡大が逆風となり、1月（1598台）、2月（707台）と苦戦していたが、3月（1533台）、4月（3155台）、5月（3436台）、6月（3740台）と徐々に販売を伸ばしている。昨年には、業績不振による資金繰りの悪化が警戒された時期もあったが、今年に入り復調しつつある格好だ。


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