イングランド・プレミアリーグに属するサッカークラブ「マンチェスター・ユナイテッド（マンU）」は6日、中国Eコマース最大手の阿里巴巴集団HD（アリババ・グループ・ホールディング：9988/HK）と提携関係を結んだことを明らかにした。アリババのプラットフォームを通じ、コンテンツや商品を販売する方針。共同で中国市場を開拓する考えだ。外電が伝えた。
　発表によると、アリババ傘下の動画サイト「優酷（YOUKU）」にマンUの専門チャンネルが開設され、公式戦の一部やツアー戦などが視聴可能になる。また、アリババ傘下の通販サイト「天猫（Tモール）」にマンUのオフィシャルショップを立ち上げ、ユニホームなどを販売する計画だ。
　世界のサッカークラブのうち、マンUはサポーター数で上位に入る人気チームの一つ。中国での人気も高い。
　アリババは世界トップクラスのEコマース企業。1999年に馬雲（ジャック・マー）氏が設立した（19年9月に引退）。「淘宝網（タオバオ）」や「天猫」など、傘下サイトの取引総額は中国でシェア1位を誇る。業容拡大と多角化を推進。海外事業では、16年に東南アジアのネット通販大手「ラザダ」を買収。オンラインと実店舗を結びつける「新小売」戦略に注力する。18年4月に出前アプリ「餓了麼」を傘下企業とともに買収し、その後「口碑」と統合した。


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